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クラシック・モーツワルト

2019年2月20日 (水)

モーツワルト「皇帝ティートの慈悲」

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早春の庭.

クルレンツィスのモーツワルト「皇帝ティートの慈悲」をクラシカで放送されていましたが、パーセル「インドの女王」と同じくピーター・セラーズの演出によるもので、黒人歌手四人、女性歌手四人の構成になっていました。

ストーリーとやや異なるところがあって、宮殿が放火され、暗殺されていないはずの皇帝ティートが重体でベットに横たわっていて、その周りで皆が祈りを捧げて嘆き悲しんでいるシーン、葬儀のようにも見えますが?・・・

最後はベットに横たわったままセストやヴィッテリアを慈悲の心で全てを許し、ベットから転げ落ちてそのまま動かなくなって幕となりました。

実際の内容より過激な演出になっているようで、ベットに横たわるティートの周りに花やろうそくが掲げられ、皆が嘆き悲しんでいるシーンが印象的でした。

「皇帝ティートの慈悲」は以前もっとオーソドックスな演出のものを観たような気がして調べてみると、1991年グラインドボーンのもの、衣装が古代ローマのいでたちのところが気に入っています。ヴィッテリア役も美人でした。

他にも2005年チューリッヒでウェルザー・メスト指揮、ジョナサン・ミラーの現代風演出のもで、しかも皇帝ティートをヨナス・カウフマン、ヴィッテリアをエヴァ・メイと最高の布陣、特にティート役の若いヨナス・カウフマンがカッコよく、暗殺される役にはもったいないくらいでした。

以前「コシ・ファン・トッテ」でフェルランド役をやったミヒャエル・シャーデがティートをやっているのに興味があり、2003年アーノンクール指揮のものを購入したのですが、ヨナス・カウフマンほどカッコよくはいきませんでした。

結局、クルレンツィスの「皇帝ティートの慈悲」ということで期待したのにちょっと期待はずれでした。

鬼才クルレンツィス来日で沸き立っているはずなのに、なぜか気持ちが冷めてしまったのはどう言うわけなのでしょうか・・・?

2018年11月17日 (土)

ムーティのコシ・ファン・トッテ

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ローズポンパドール.

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サンセットグロウ.

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オリンピックファイアー.

ムーティの「コシ・ファン・トッテ」DVDは3種類見かけたのですが、その中で1996年版のものが良かったのをYouTubeをみて思い出しました。

観直してみると、バルバラ・フリットリのフィオルディリージ、キルヒシュラガーのトラベッラがエレガントな雰囲気を醸し出し、これが一番ベストアルバムといえるかもしれません。

オペラは演奏、演出、歌手、衣装・・・といろいろなものが揃っていないと満足感は得られないもの。

フリットリのつやのある豊かな声、キルヒシュラガーの知的な歌唱、二人の気品と優雅さが2倍にも3倍にも舞台を華やかなものにしています。

この映像はウイーン国立歌劇場のものですが、ミラノスカラ座音楽監督時代に沢山の名演を残しているので、納得の演奏です。

またスカラ座の重鎮だからこそ良い歌手を揃えることも可能だということでしょう。

と言ってもムーティ、もう80歳に手が届くようなお歳、クルレンツィスのように若い世代がこれから活躍して新しいスタイルの演奏を聞かせてくれることを期待したいです。

クルレンツィスの指揮姿は魅力的で、CDではなく映像でのオペラをぜひ観てみたいものです。

2018年11月15日 (木)

クルレンツィス モーツワルト ダ・ポンテ三部作

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うらら.

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天津乙女・ゴルデルゼ.

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アンネの思い出.

クルレンツィスのモーツワルト三部作CDを聴いてみました。

一番クルレンツィスに合ってると思うのは「ドン・ジョヴァンニ」。

過激なイメージが強いのでドン・ジョヴァンニには向いているとは思うのですが、何分にもCD、音だけで楽しめるのは余程の通なのかもしれません。

映像をいろいろ観ているせいか、音だけでは満足出来ず、YouTubeでメーキング映像を観てみると、歌手の顔がイメージと違っていましたが、クルレンツィス本人がまるでドン・ジョヴァンニに見えてしまいました。

クルレンツィスがこの楽団の帝王のような存在なのかもしれません。

{フィガロの結婚」はベームが一番という固定観念があるせいか入っていけず、どうしても優雅さ、心地よさ、コミカルな雰囲気を求めるも、音がガンガンなっている感じがして途中で聴くのをやめてしまいした。

かわいいスザンナや優雅で美しい伯爵夫人の映像を観てきているので、CDだけではやはり物足りません。

フィガロをCDで満足できるのはやぱりベームだけかな・・・他、何かあるでしょうか?

「コジ・ファン・トッテ」はこれまでにベストアルバムと言うのを聴いた事が無いせいか、これはいけると思いました。

内容をいかようにも解釈できるという点で、現代風にアレンジした映像もあり、このCDも映像にすれば現代風な演出にすれば面白いかもしれません。

スピーディーでメリハリのある音の運びがドキドキ感やワクワク感を加速させているようで、三作の中では一番興味が湧きました。