土手のコスモス
コスモスはいつもこぼれ種で芽がでるので、固めて何か所かに植えています。
丈の高くなったのを倒しておくと低い位置で沢山咲きます。
丈夫なので何も肥料はやりません。
それでもどこか奥ゆかしい所があって、儚げな趣です。
最近、ブラームスを聞いていて、この作曲家の音楽もどこか奥ゆかしいとコスモスと重ねて聴いていました。
若い頃はつまらない曲と思っていたのに、齢を重ねて聴くうちに、しみじみと心に入り込んでくるブラームスの人柄のようなものを感じます。
ブラームスはシューマンの妻クララに思いを寄せていて、シューマンが亡くなって告白するも一緒になることはなく、生涯独身でした。
様々な女性との出会いもあったのかもしれませんが、その想いを音楽へと昇華したのかもしれません。
特に歌曲を聴いていると、具体的な人生観のようなものが浮き彫りにされて、ブラームスに一歩近付いたような気分になります。
モーツァルトのような華やかさもベートーヴェンのような力強さも無いのに、一番自分に近しい人と接しているような親しみを感じるのかもしれません。